キャリアアップ助成金(正社員化コース)とはどんな助成金?
契約社員やパート等を制度を設けた上で、次のような社員に転換した場合に支給される助成金です。(ただし、賃金(ボーナスは含みません)を転換前と比べて3%以上アップさせること、ボーナスまたは退職金制度の導入が必要があります。)
- 契約社員やパート等を正社員(勤務地限定正社員、職務限定正社員、短時間正社員を含む。以下同じ)にした場合
- 無期契約社員・パート等(ただし、正社員は除く。)を正社員にした場合
こんな会社におすすめです。
- 契約社員・パート・アルバイトの中に正社員にしたいと思う社員がいる会社
- 長期間働いているパート・アルバイトがいる会社
- 社員を採用する際に、適性などを見る期間が欲しいと思っている会社
助成金額はいくら?
(1)基本
転換の方法 | 通常の金額(1人につき) | 生産性要件を満たす場合の金額(1人につき) |
有期契約から正社員へ | 57万円 | 72万円 |
有期契約から無期契約へ | 28万5千円 | 36万円 |
無期契約から正社員へ | 28万5千円 | 36万円 |
(2)各種加算
次のようなケースには基本の助成金額に加算されます。
加算金額 | |||
有期契約から正社員へ | 有期契約から無期契約へ | 無期契約から正社員へ | |
派遣労働者を直接雇用した場合 | 28万5千円(36万円) | ー | 28万5千円(36万円) |
母子家庭の母または父子家庭の父を転換した場合 | 95,000円(12万円) | 47,500円(60,000円) | 47,500円(60,000円) |
勤務地・職務限定正社員・短時間正社員制度を新たに作った上で適用した場合 | 95,000円(12万円) | ー | 95,000円(12万円) |
( )内は生産性要件を満たした場合の金額です。
助成金をもらうための手順は?
1. 就業規則の作成・見直し作業・提出
↓
2. キャリアアップ計画の作成・提出
↓
3.パート・契約社員等を正社員に転換
↓
4.転換した日から6か月経過
↓
5、6か月目の給与を支払う
↓
6.支給申請
↓
7.支給決定
助成金の申請に必要な書類は?
(1)キャリアアップ計画書提出時
- キャリアアップ計画書
(2)支給申請時
- 支給申請書
- 支給要件確認申立書
- 提出済みのキャリアアップ計画書
- 就業規則
- 雇用契約書(転換前と後の分、両方必要です。)
- 賃金台帳
- タイムカード・出勤簿
- 登記簿謄本(個人の場合は事業所確認票)
- 母子手帳など(対象者が母子家庭の母、父子家庭の父の場合)
申請を委託する場合の費用
(1)就業規則を作成する場合
就業規則作成費用 | 助成金申請報酬 | |
顧問契約がある場合 | 20万円 | 10% |
顧問契約がない場合 | 20万円 | 20% |
(2)就業規則の見直しをする場合
就業規則見直し費用 | 助成金申請報酬 | |
顧問契約がある場合 | 0円 | 10% |
顧問契約がない場合 | 10万円 | 20% |